1983年、ロサンジェルス初演。三年後のロンドン再演では、ハロルド役をイギリスの名優アルバート・フィニーが演じ、話題を呼び、その翌年に映画化され、世界中で繰り返し上演される名作として、不動の地位を築く。
日本では86年に劇団四季によって上演され、市村正親氏がトリート役を演じ、00年には椎名桔平氏、根津甚八氏、伊藤高史氏が出演し、サンシャイン劇場にて上演された。
誰もが感じたことのある切ない心情を何気ない会話の中に散りばめて描いた名作として、今尚愛され続けている。
一軒家に暮らす兄弟と一人の男性の繊細なセリフ劇が、谷賢一氏の翻訳により、新たに生まれ変わる。
深く傷つけば傷つくほど、信じるには勇気がいる。三者三様に迷い、苦しみ、再生しようとする絆の物語。